鮫の解体@豊橋動植物園(のんほいパーク)
豊橋総合動植物公園で鮫の解体があると聞いて、見に行ってきました。
ここの動物園はカンガルーが死体のように寝そべっていたり、ラッコが硝子をたたき割ったり、芝生に特定農薬散布実験中だったりで個人的にいろいろ注目です。
本日参加したのは動植物園の敷地内にある豊橋市自然史博物館の特別企画展「おもしろサメ博」で、本日解体されたのはこちら↓。
オオワニサメという種類らしいです。
本日解体された個体は全長120cm、12kgだからちょっとした子供くらいのサイズ。
元々14時開始と聞いていて、会場に着いたのが13時10分くらい。
この時点で大行列。いつもは閑散としている自然史博物館なのに、驚く程人がいました。
とりあえずそのまま並ぶことに。
あまりに人が多かったためか、13時20分すぎには会場。
屋外の中庭?みたいなスペースに通されます。
開始を30分繰り上げて、その代わりに2回の予定を3回にするとのアナウンスがありました。
解体現場はブルーシートが敷いてあって、ボランティアの人と解説の人でスタッフは10名くらいいたかな。
やっぱりすごい人です。子供がいっぱい。
全体に生臭い臭いが漂っていました。
さて、いよいよ開始。
体重と体長の測定をしてから、半面の皮を剥ぎます。
実際の作業は、作業者の影に入ってしまってほとんど見えなかったのですが、それでも切るのが大変そう。
刃渡り20cmくらいかな。カーブの着いたナイフみたいなのと、はさみを使って三人がかりで切っていました。
切ると黄土色が見えます。
これが肝臓。
鮫は、浮き袋を持たない代わりに、骨を軽くして肝臓に大量の油を溜めることで水に浮くそうで。
軟骨魚類っていうもんね。
でもって、この油がいわゆる肝油ですか。ビタミンAがたっぷり含まれています。
だいぶ油が出るらしく、タオルで拭きながら肝臓を分離し、一度水洗い。
その後トレーに乗せられていた肝臓は、だいぶ大きく、解体された1/4くらいのサイズはあったんじゃないかな。
心臓。
子供のこぶし大くらいかな。
鮫の心臓は一心室一心房。
胃。
消化しかけの小魚が入ってました。
今回解体された鮫は、えさを丸呑みするタイプらしい。
腸。
イカめしみたいな見た目。しましまの模様が入っています。
鮫は人間や他の生物のような腸管の長さではなく、らせん弁というらせん状の弁で表面積を稼いでるとのこと。
腸は表面積が絶対必要なんだね。
20~30分を予定って言ってたけど結局45分くらいかかったかな。
超暑かったし、ホルマリンと生臭い臭いでだいーぶやられました。
写真よりも動画で撮っていたのと、写真が微妙にどころじゃなくグロ注意なので、写真は無しですが、なかなかヘビーな体験で楽しかったです。